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RPAとは?導入するメリットやデメリットを解説

2024.10.31

業務プロセスの自動化には、RPAの導入がおすすめです。

RPAの導入により、企業や組織にとってさまざまなメリットが得られる可能性があります。

本記事では、RPAを導入するメリットやデメリットをご紹介するので、導入しようか迷っている場合はぜひ参考にしてください。

RPAとは?

RPA(Robotic Process Automation)とは、ソフトウェアロボットを使用して、業務プロセスを自動化する技術のことです。

活用することで、人間が行う反復的でルーチンな作業をコンピュータが代わりに実行できるようになります。

RPAは、製造業から金融業、医療、物流、ITなど、さまざまな業界で活用されており、業務の効率化や競争力強化に寄与しています。

導入すると、企業は業務プロセスの最適化と、より高付加価値な業務へのシフトを実現できるでしょう。

RPAを導入するメリット

ここでは、RPAを導入するメリットを6つご紹介します。

1. 人件費を削減できる

RPAは、データ入力、請求書処理、在庫管理、レポート作成など、定型的で反復的な業務プロセスを自動化します。その結果、従業員がこれらの作業にかかっていた時間を削減でき、その分の人件費を節約できるでしょう。

特に、時間を要する作業をRPAに任せることで、企業は必要な人員数を減らせます。

RPAは24時間365日稼働可能なため、夜間や休日の業務処理も自動化できます。

これにより、シフトを組む必要がなくなったり、残業を減らすことが可能です。従業員の働き方が柔軟になり、企業全体の労働コストを削減できる点も大きなメリットです。

RPAツールは通常、比較的簡単に操作できるため、新しい従業員へのトレーニングやオンボーディングにかかるコストが削減されます。

自動化されたプロセスは、導入後すぐに効果を発揮するため、トレーニング時間の短縮も可能です。

2. サービスが向上する

RPAは、定型的な業務を自動化することで、処理時間を大幅に短縮します。

例えば、データ入力や請求書処理などのタスクを瞬時に実行できるため、顧客へのサービス提供が迅速化されます。顧客は、待たされることなくスムーズな対応を受けられるため、サービスの質が向上するでしょう。

RPAは人間の手を必要とせず、24時間365日稼働できるので、シフトや営業時間に縛られず、顧客からのリクエストにいつでも応答可能です。

例えば、夜間や休日でもサポートを提供できるため、顧客のニーズに即座に対応でき、サービスの可用性が高まります。

また、RPAは、定められたルールに基づいて正確に業務を処理するため、人間が行う場合に比べてエラーが大幅に減少します。

その結果、データの正確性が向上し、顧客に提供する情報の信頼性も高まるでしょう。

特に、金融サービスや医療関連業務では、エラーを最小限に抑えることが顧客満足度の向上につながります。

3. 作業ミスが減る

RPAは、ルールに基づいた定型業務を自動的に処理するため、従業員が行う場合に比べて人為的なエラーを大幅に減少させます。

例えば、データ入力や転記作業などで、従業員が疲れや注意散漫によりミスを犯すことがありますが、RPAは一定の精度で作業を実行し続けることが可能です。

RPAは、同じプロセスを一貫して繰り返すことができるため、業務の標準化を促進します。

各プロセスが同じ手順で行われるため、作業のばらつきが減り、エラーの発生率が低下します。その結果、全体的な業務の信頼性が向上するでしょう。

RPAには、処理中にエラーを検知し、報告する機能が備わっていることが多いです。

これにより、エラーが発生した際に即座に対処でき、問題を早期に解決することが可能です。従業員がエラーを見逃すリスクを減少させることができます。

4. 生産性が向上する

RPAは、定型的で反復的な業務プロセスを自動化することに特化しているので、従業員は単純作業から解放され、より価値のある業務に集中できるようになります。

例えば、データ入力や請求書処理などの業務をRPAに任せることで、従業員は分析や戦略的な業務に時間を費やせるようになるでしょう。

RPAは、処理速度が人間よりも速く、24時間365日稼働できるため、業務の効率が飛躍的に向上します。

例えば、手動で行う場合に比べて、同じタスクを短時間で完了することができ、業務全体の生産性を高めることが可能です。この結果、短期間で多くの業務を処理できるようになります。

5. 社員のモチベーションが上がる

RPAは、定型的で反復的な業務を自動化することで、従業員が単純作業から解放されます。

これにより、社員はルーチンワークから解放され、よりクリエイティブで戦略的な業務に集中できるようになるでしょう。退屈な作業から解放されれば、仕事に対するやる気や興味が高まり、モチベーションが向上します。

RPA導入によって、従業員は新しいツールや技術を使用する機会が増えます。

その結果、社員は自分のスキルを磨くことができ、成長を実感できるようになるでしょう。新しい技術や知識を習得することは、キャリアアップの機会にもつながり、モチベーションを高める要因となります。

6. 人的リソースを最適化できる

RPAを導入することで、定型的な業務が自動化され、従業員はルーチン作業から解放されます。

これにより、人的リソースをより価値のある業務や戦略的なタスクに再配置することが可能です。

例えば、データ入力や請求書処理などの手作業から解放されることで、従業員は顧客対応や新規プロジェクトに注力できるようになります。

RPAは、業務プロセスを効率化することで、従業員の作業負担を軽減し、オペレーションコストを削減します。

自動化によって作業時間が短縮されるため、同じ業務を行うために必要な人的リソースを減少させることが可能です。そのため、企業は人件費を抑えつつ、必要な業務を効率的に進められるでしょう。

RPAを導入するデメリット

ここでは、RPAを導入するデメリットを6つご紹介します。

1. コストがかかる

RPAを導入する際、まず初期投資が必要です。

これには、RPAツールのライセンス購入費用、システムの設定やカスタマイズにかかるコスト、必要なハードウェアの購入などが含まれます。

また、ツールの導入に伴うインフラの整備や、必要な技術を持つスタッフの採用や育成もコストを増加させる要因です。

RPAの導入には、従業員に対するトレーニングも必要です。

新しいシステムやツールを効果的に活用するためには、従業員に使い方を教えるための時間と費用がかかります。短期的なコストを増加させるだけでなく、業務の進行にも影響を与える可能性があります。

RPAを導入した後も、維持や運用に関するコストが発生するでしょう。

システムの定期的なメンテナンス、ソフトウェアのアップデート、バグ修正、ユーザーサポートなどにかかる費用は、長期的に見るとかなりの額になります。

また、RPAは変更される業務プロセスに合わせてアップデートが必要なため、これらの費用も考慮する必要があります。

2. 業務が突然止まる可能性がある

RPAツールや関連システムに何らかの障害が発生した場合、自動化されたプロセスが停止することがあるでしょう。

例えば、サーバーのダウンやネットワークの問題、ソフトウェアのバグなどが原因で、RPAが正常に動作しなくなることがあります。このようなシステム障害が発生すると、業務が滞り、重要なタスクが遅延するリスクがあります。

RPAは、エラー発生時に適切な対処を行うように設計されていない場合があるでしょう。

エラーが発生しても自動的に修正されず、プロセスが停止する恐れがあります。

特に、複雑な業務プロセスにおいては、エラー処理が不十分な場合、業務の継続が困難になることがあるでしょう。

3. 情報漏洩のリスクがある

RPAは、通常のユーザーと同様にシステムにアクセスしてデータを処理します。自動化されたプロセスにおいて、適切なセキュリティ対策が講じられていない場合、外部からの攻撃や不正アクセスのリスクが増加します。

攻撃者がRPAボットを通じてシステムに侵入することで、機密情報が漏洩する恐れがあるでしょう。

またRPAは、データを扱うことが多いため、機密情報や個人情報を含む場合があります。

RPAが取り扱うデータが適切に暗号化されていない場合や、セキュリティポリシーに従って管理されていない場合、情報漏洩のリスクが高まります。

特に、従業員がボットに対して権限を設定する際のミスや不備があれば、意図しないデータの流出が発生する可能性があるでしょう。

4. 間違いに気づかず処理を継続する可能性がある

RPAは事前に設定したルールに従って業務を自動化しますが、一度誤った入力や処理が行われると、そのエラーが連鎖的に広がる恐れがあります。

例えば、データ入力の際に一つの項目に誤りがあると、その後の全ての処理に影響を及ぼす可能性があるため、最初のエラーが大きな問題を引き起こしてしまいます。

RPAツールには、エラーを自動的に検知する機能が限られていることが多く、特に複雑な業務プロセスにおいては、エラーを見逃す可能性があるでしょう。

人間であればすぐに気づくような不整合や異常に対して、RPAはあくまでプログラム通りに処理を続けてしまうため、結果として不正確なデータや結果を生むことになります。

5. 作業がブラックボックス化する恐れがある

ブラックボックス化とは、プロセスやシステムの内部の動作が不明瞭になり、外部からはその内容や機能が見えなくなる状態のことです。

RPAを導入すると、自動化されたプロセスが複雑になることがあり、ボットの動作やその背後にあるロジックが理解されにくくなるケースがあります。

RPAにより自動化された業務プロセスは、従来の手動プロセスに比べて透明性が低くなる場合があります。従業員がどのように作業が進行しているのか、またどのようなデータが使用されているのかを理解できない場合、業務の全体像を把握することが難しくなるでしょう。

そのため、業務の改善や最適化が困難になる事態につながってしまう恐れがあります。

6. シナリオ変更に応じて改修や修正対応が必要である

業務プロセスは常に変化します。

例えば、新しい規制の導入、業務フローの見直し、システムのアップグレードなど、さまざまな要因で業務シナリオが変更されるケースがあるでしょう。RPAを導入した場合、これらの変更に応じてボットのシナリオを改修する必要があります。

シナリオ変更に伴う改修作業は、追加のコストや時間を要するでしょう。

特に、複雑な業務プロセスや多くのボットが関連している場合、修正作業が膨大になるケースがあります。これにより、業務の運用の中断、改修に伴う学習コストの発生につながる可能性があります。

RPAの改修や修正には、専門的なスキルや知識が求められるでしょう。

プログラミングや業務プロセスの理解が不十分な場合、適切な改修が行えず、エラーが発生する可能性があります。

また、RPAツールの操作に習熟していない担当者が改修を行うと、さらなる問題を引き起こすリスクがあります。

まとめ

RPAは、業務の自動化を促進する強力なツールです。

導入のメリットとして、人件費削減、サービス向上、作業ミスの減少、生産性向上、社員のモチベーション向上、人的リソースの最適化が挙げられます。

一方で、デメリットも存在し、導入コストや業務停止のリスク、情報漏洩、誤処理の継続、ブラックボックス化、シナリオ変更に伴う改修の必要性が考慮されるべきです。

企業はこれらのメリットとデメリットを十分に理解し、計画的に導入を進めることで、RPAの利点を最大限に引き出すことが可能になります。